帰ってきた!島村さん、こんにちは。
創刊から16回に渡って続いた連載「島村さん、こんにちは。」が帰ってきました。
四国のまわりに点在する島、市町村合併により「村」は少なくなったけどその名残を残したユニークな元・村。それぞれ個性豊かな地域を紹介します。
写真家:長岡マイル

写真、映像撮影○長岡マイル
Photos,Movie:Mile Nagaoka
1979年千葉県生まれ。写真大学を中退し、19歳でスウェーデンに渡り写真とビデオを撮りながら放浪。一度、営業の仕事に就くも、再び専門学校でCGやデザインを学ぶ。その後、友人たちと映像プロジェクト「miruプロジェクトを立ち上げる。 2009年「GreenTV Japan」に入社し、クリエイティブ・ディレクターとして活躍。退職後は、日本の限界集落を訪れ、俯瞰した目線で地域の様子や原風景を記録する「たちもとおるプロジェクト」(たちもとおるとは、うろうろする、徘徊するなどの意味)をスタート。
プロジェクトの対象とする場所を探していたところ、インターネット・ディレクターのトム・ヴィンセント氏との出会い、徳島県神山町を訪れる。商店街の長屋をリノベーションしたクリエイティブオフィスに滞在し、東京からの仕事をしつつプロジェクトを進行。昨年、本格的に移住を決意。神山を拠点としながら、全国のあちこちへ「たちもとおる」ことを目指し、目下活動中。

vol.2 愛媛県・日振島

第2回
愛媛県・日振島

伝承 海賊めしの島

愛媛県宇和島の名物といえば「鯛めし」。
新鮮な刺し身を特性のタレにつけて、ご飯と一緒に豪快にいただく。
じつはこの料理、伊予の海賊たちが考え出したと伝えられる。
そのルーツを求めて、いざ海賊の島へ。

藤原純友の夢のあと

「帰りの船が出ないかもしれないけど、それでも行きますか」と宇和島港でいきなりの先制パンチを食らった。
6月初旬だというのに季節外れの大型台風が接近中。
片道切符で船に乗り込むと、なんとか定刻通りに出港した。
目指すは大分県と愛媛県のほぼ真ん中、宇和海の孤島、日振島。
平安時代、藤原純友が海賊たちを従えて群居した「藤原純友の乱」の舞台とされる島だ。

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