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2011年08月25日
瀬戸内海沿岸には、天然の良港が連なっている。箕浦漁港もその一つだ。
天正18年(1590)頃に掘割の荷揚げ場を造成したといわれており、江戸時代には漁港としてはもちろん、讃岐名産の和三盆などの出荷の拠点としても栄えた。
大正5年には内港が造営され、西讃(香川県西部)で屈指の水揚げを誇った。
やがて、土砂の堆積で船の出入りが困難になるが、昭和5年に漁協の組合長が私財を投じて外港を完成させた。
掘割、内港、外港の三段構えになった漁港は、訪れるものに瀬戸内の漁業史を語りかけてくれる。
定価1000円+税変形A4版
2020年11月30日発行